こんにちは
しらかべ整体 院長の吉田です。
当院には、「家事をしているときや、テレビを見ているときに、ふと気づくと肩にギュッと力が入っている」「肩の力を抜こうとしても、どうやって抜けばいいのか分からない……」という60代の女性が多く相談に来られます。 常に肩に力が入っていると、マッサージをしてもすぐに鉄板のように固まってしまい、一日の終わりには起き上がっているのもツラいほどの疲労感に襲われてしまいますよね。
今回は、この無意識の「肩の力み」にお悩みの患者さん(Sさん・60代女性)との対話から、その意外な原因と、ストンと肩の力が抜ける優しい対処法をお伝えします。
「力を抜こうと思っているのに、どうして勝手に肩が上がってしまうの?」
患者(Sさん・60代女性): 「先生、最近気がつくといつも肩をすくめるように力が入っているんです。『力を抜かなきゃ』と思ってその時は下げるんですが、数分後にはまたカチカチに強張っていて……。特にストレスを感じているわけでもないのに、どうしてこんなに力が入ってしまうんでしょうか」
先生: 「無意識に力が入ってしまうのは、ご自身の意識のせいではないので、焦らなくて大丈夫ですよ。お体を診させていただくと、肩や首の筋肉(僧帽筋など)がパンパンに張っていますが、実はその根本的な原因は肩ではなく、『お腹(体幹)の筋力の低下』にあります」
Sさん(60代女性): 「お腹ですか? 肩が凝って疲れるのに、お腹の力が関係しているんですか?」
先生: 「そうなんです。60代を迎えると、体を内側から支えるお腹の深層筋肉(インナーマッスル)が気づかないうちに弱くなり、骨盤や背骨が後ろに傾いて姿勢が崩れやすくなります。 例えるなら、『テントの支柱(お腹)がグラグラしているのを、上のロープ(肩の筋肉)を必死に引っ張って、なんとか倒れないように支えている状態』です。土台であるお腹がサボっているため、肩が代わりに24時間体制で『体を支えなきゃ!』と頑張って、勝手に力が入ってしまっているんですよ」
Sさん(60代女性): 「支柱がグラグラだから、肩が必死に引っ張っていたのね……! それは力を抜こうと思っても、体が危険を察知して抜かせてくれないわけです。私の意識のせいじゃなくて安心しました」
家事の合間に10秒!「肩ストン・お腹リセット呼吸法」
Sさん(60代女性): 「原因が分かってすごくスッキリしました。でも、このグラグラの土台を立て直して、肩の力を上手に抜くにはどうしたらいいでしょうか?」
先生: 「それなら、力が入っているなと気づいた瞬間にその場でできる『肩ストン呼吸法』がおすすめです。肩の力を抜きながら、同時にお腹の支柱にスイッチを入れることができますよ」
Sさん(60代女性): 「家事をしながらでもできそうですね。ぜひ教えてください」
先生: 「はい、椅子に座っていても、立っていてもできる簡単な方法です。一緒にやってみましょう」
🌸 無意識の力みをリセット!肩ストン呼吸法
- 息を鼻から吸いながら、両肩を耳の横までギュ〜ッと限界まで引き上げます。(あえて思いきり力を入れます)
- 3秒間、肩を上げたままキープして、体中の緊張を肩に集めます。
- 口から「はぁ〜っ」と息を吐き出すと同時に、一気に肩の力を抜いて、ストンと真下に落とします。
- 肩が落ちた状態のまま、下腹(おへその下あたり)に軽くツンと力を入れて、背筋をスッと上に伸ばします。
※「力を抜こう」とするよりも、一度「思いきり力を入れてから一気に抜く」ほうが、筋肉の緊張は簡単に解けるようになっています(漸進的筋弛緩法)。
力が入ってるのかわからないのもありますが、気にせずにやってみてください。
Sさん(60代女性): 「(実際にやってみて)……あ、本当ですね! 一度ギュッと力を入れてから落とすと、肩がいつもよりすごく低い位置にストンと落ちる感じがします。胸のあたりもフワッと軽くなって、呼吸が楽になりますね」
先生: 「素晴らしいです! 肩が落ちた状態が、本来の正しい位置です。その時に少しだけお腹に意識を向けてあげると、肩のロープが緩んでも体が安定するようになりますよ」
おわりに
Sさん(60代女性): 「今まではただ『力を抜かなきゃ』と焦るばかりでしたが、これからは気づいたときに『ギュッ、ストン』とやってみますね」
先生: 「ぜひ小まめにリセットしてみてくださいね。ただ、長年の猫背や巻き肩のクセが骨格レベルで染みついていると、お腹の筋肉が使いづらい状態が続いてしまいます。次回は、丸くなった背中や前に出た肩の関節を正しい位置へ優しく整えて、意識しなくても自然に肩の力が抜けるような『燃費の良い体』へ調整していきましょう」
Sさん(60代女性): 「一日が終わったときの疲れやすさをなくして、もっと元気に過ごしたいので、しっかり根本から整えたいです。次回もよろしくお願いします」
「気づいたら肩に力が入っている」「マッサージをしてもすぐに肩が凝る」というのは、あなたの心が緊張しているからではなく、体の土台である骨盤や体幹が助けを求めているサインかもしれません。
脱力というのはとても難しく、練習しないとできないものです。
なぜ学校で教えないのか!と思ってしまうほど大切なことですが
知ってしまえばこっちのもので、練習していけば誰でもできます。
当院では、肩そのものを強く揉むのではなく、全体のバランスを整えることで、無意識の力みを根本から解消する施術を行っています。「いつも肩が張っていてリラックスできない」「もっと体を軽くして毎日を楽しみたい」という方は、ぜひ一度お気軽に当院へご相談くださいね。
しらかべ整体
吉田勇気
090-6619-7877